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遥かなる旅 ~一期一会~
第三章 : 想像



目が覚めると辺りは明るく、行き来する車も幾分多くなっていた。
時計に目をやると6:30。あれから2時間半しか経っていない。
眠気はだいぶとれたけど、体がやけに重たい。疲れが取れてない証拠だ。
といってこのまま休めば、更に予定が狂ってしまう。
とりあえず目は覚めたので、車を走らせ、せめて大阪周辺の朝のラッシュは避けたいところだ。

その後、何度か休憩をとりながら、静岡の浜名湖SAに着いたときには13:00をまわっていた。
残された距離と時間を考えると、この日予定していた八景島はギブアップせざるおえなかった。
その代わりに次の日に予定を組んでいた湘南散策に変更した。

しばらく東へ走った後、東名を降り、一路南(海のほう)へ。
海岸沿いに着くとそこは大渋滞。海水浴やマリンレジャーの帰りの人でごった返していた。
ところで何故”湘南”かというと、単なる雰囲気を味わいたかっただけかもしれない。
田舎に住んでるせいなのか、どういう訳か「湘南」という言葉に惹かれてしまう。
広く長いビーチ、サーフスポット、オープンカー、サザン、ピチピチの…
まぁ、このように、長年想像と妄想だけが頭の中を駆け巡っていた。
車のナンバーを”湘南”にするには?と真剣に考えたこともあるくらいだ。
しかし、実際ビーチに立ってみると、その駆け巡っていたものが、風船が割れるが如く消え去っていった。
人口が多いが故に発生するゴミの山…。正直ショックだった。
シーズンだからかもしれないが、それを加味しても耐え難いものがあった。
あぁ、これならば、想像と妄想だけのほうがよかったのかもしれない。

 

さて、気を取り直してそろそろ夕食の時間になってきた。
神奈川と言えば…横浜の中華街!と思い浮かぶのが普通だと思う。
しかし、私は何故か”ラーメン博物館”が真っ先に思い浮かび、中華街の”中”の文字も出てこなかった。
食べ終わった後、嫁さんに「中華街もよかったかもね…」とぼそっと言われるまで気づかなかった程、”らー博”が頭から離れてなかったのだ。
それでも地元とは違った味のラーメンを食することができて、それはそれでよかった。

時刻は22:00。
八景島近くのホテルに到着。
昨夜、たった一日だけの車中泊だったが、何日ぶりかに思えるほどの布団だった。

明日はつくばーど前日。嵐田さんにも会える日だ。
そして偶然にも私が一つ年を重ねる日でもあった…。
いい夢、見れるだろうか…。