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グランドエスクード最適化計画


グランドを購入してから5年半。距離は11万キロを刻んでいた。
グリルガードから始まって、ルーフラックやサイドステップなど距離を重ねるたびにどんどん重量級パーツが装着されている。
さらにはサスペンション交換や大口径タイヤの装着でリフトアップが施された。
こうなってくると確実に現れた「走らない・止まらない」の症状。
いや、それでもアクセル、ブレーキを”強く踏めば”走るし、止まるのだが…。

その症状を改善すべく行われたのが今回のグランドの「最適化=optimization」(最も効果的にする)。
いわば”Cyber-Kのグランドにとって”最も効果が上がるように(という願いを込めて…笑)進められた。

 
まず、一つ目は「走らない」の最適化。
エンジン系統をつつけば最も効果が上がるだろうが、それはエンジンどころか私の財布に火が点いてしまうので(爆)、車をイジる醍醐味ともいえるマフラー交換を実施。
詳細は「こちら」に載せてある通り。
ご存知の通り、グランドにはアフターから一つもそのパーツが出ていないので、ワンオフしか選択の余地がない。
偶然にもすばらしい知識と経験を持った方に巡り会えた。出来上がったマフラーは私にもその方にも満足のいく”作品”に。
新車同様とはいかないと思うが(というか覚えてない)、明らかに出足の加速や高速域での伸びは交換前より上がっていた。
燃費面はまだ未知数だが、トルクや伸びが上がれば、今までと同じ踏み込みで早い時間内に目標スピードに到達するので燃費も上がる(はず)。
しかし、私の性格上しばらくは嬉しさのあまり同じ踏み込みというのは考えられない(さらに踏み込んでしまう?)ので、燃費については期待しないほうがいいだろう(爆)
   
二つ目は「止まらない」の最適化。
他車と比べてはいけないと思うのだが、我が家にはワゴンRがあり、時々乗ったりするのだが、グランドと比べるとはるかに良く止まる。比べる車を完全に間違っているのは重々分かっている(笑)。しかし、ブレーキは良く止まることに越したことはないと思う。さまざまな車を乗る機会の多い整備工の方にも「ちょっと怖いかも」とよく言われるくらいだ。しかも言われたのは一人や二人ではない。私にとってはその「止まらない」ブレーキに慣れているからその分強く踏むとか、踏み込み始めるタイミングを早くする、ということを無意識にしていたのだろう。
止まる感じも、文字にするとなかなか表現しにくいが、「グ・グ・グ・グ・グゥゥ」という感じ(分からんっ)。かなり深くまで踏み込まないと、ブレーキが効き始めない。「グ・グッ」とまではいかなくても、せめて「グ・グ・グゥゥ」くらいにはしたいものだ。とにかく「グ」の文字が一つでも減ればいいのだ(爆)。
そこで、パット、シュー共に交換する事にした。
マフラーとは違って、各アフターメーカーからそれらの商品は結構出ていた…”エスクード対応”なら(笑)。探せば”グランド対応”の商品もあるのだが、整備工の方の意見やオススメを参考にするとそれらはパスすることに。となると気に入ったアフターメーカーにグランドの純正品を送って、張替えや型を作ってもらうしかない。
で、決まったのが「エーピーブレーキセールス(DIXCEL)」のパットと「プロジェクト・ミュー(BooM)」のシューだ。本当はDIXCELで統一したかったのだが、シューの張替えはできないということで、プロジェクト・ミューに注文した。
DIXCELのパットは「Xタイプ」というSUVなどの重量車専用モデルがあり、材質はグラファイト・メタリックで適正温度が0℃~700℃と通常走行では考えられないような高温域までカバーする。
グラファイトは熱や電気をよく伝え、高温の使用でも耐久性があり、パット以外でもさまざまな用途に使われている素材。
他社比較性能評価を見ても(良いように書いているのは目を瞑って…笑)結構、よかったので、これを選択した。
プロジェクト・ミューのシューはこちらも「BooM OFF ROAD」というタイプがあり、察しの通り4WD専用だ。
材質はノンアスベスト材。摩擦係数は0.35~0.45μ、適正温度が0℃~480℃と一般走行は十分カバーできている。
そしてパッド接触面のクリーニングとガス抜き効果を得て、性動力を安定させる目的でローターにスリット加工を施した。
しかしローター加工は高温時の性能を上げる事は出来るが、低温時の制動力アップはそれ程望めないそうだ。
まぁ、それでも性能が落ちることはなさそうだし、ドレスアップにはなるだろう。
ついでにブレーキホースも前・後輪共ステンメッシュに交換し、ブレーキ時のフィーリングをアップさせた。
これはリフトアップにより純正ホースの長さでは足りず、前輪はフルステア時に結構張っていたので、ホース延長も兼ねていた。
ホースは「キノクニ」。前輪10cm延長の特注品。

ここまで施すともちろん効果は出てきた。
特によく現れたのは、コントロール性の向上。
今までは奥深くまで踏み込まないと効かなかったが(実際は効いているだろうが、そう感じなかった)、交換後は踏み込む深さに比例して、確実に効いていく。
非常に分かりやすいが、最初は慣れなかった。しかし、これが普通なのだろう(笑)。
通常走行、通常ブレーキでは確実に効果は現れた。
ただ、フルブレーキでの性能は試すつもりはない。これは今までにフルブレーキのシーンに遭遇することが滅多になかったことで比較ができないことと、タイヤの性能にも大きく左右されるからである。
これらの「最適化計画」は今までにないくらい綿密に準備をし、じっくりやったおかげで結構満足のいくものとなった。
ある意味アフターから”グランド対応”のパーツが出てない事が幸いしたのかもしれない。
パーツが数多く出ていればまた別の話になるが、同じ部位のパーツが一つ二つ中途半端に出ていたとすれば、その少ない中で選択していたかもしれない。
そうじゃなかったからこそ、ワンオフや特注という形で自分好みのパーツが手に入れることができた。
これらはどうしても値の張るものになってしまったが、致し方ない。
財布の”最適化”はこれから施さなければならない(爆)
 
 

 

 

 






「諸刃の剣」
~最適化のその後~


最初に誤解がないように宣告するが、
下記の事象はあくまでも「相性が悪かった」故に発生したことであり、
メーカーをはじめ、商品が悪い、ということではない
ということ、そして
私がパーツを購入し、施したこれら一連の作業、及び私のグランドのみに対しての結果であり、
私以外のグランドを含む全ての車種に対して下記のような事象が必ず起こるものではない
ということを認知した上で読んでほしい。

最適化を施したブレーキは本当によく止まった。ここまで重量級の車体を「よいしょ」と掛け声をかけなくても(笑)難なく止まってくれる。
しかし、「諸刃の剣」とはよく言ったもので、その”副作用”は黙って見ていられるものでなかった。

まず、ダスト。
一番上の画像は普段のアルミ。その下は一週間通常走行したアルミだ。誰もが一目瞭然だと思う。
良く言えばブロンズメタリックのアルミに履き替えたようである。
「社外のパッドはここまでダストがでるものなのか?」
と思い、はじめのうちは仕方ないと思いながら、汚れたらきれいに洗っていた。

それから一ヶ月くらいが過ぎ、ふと、汚れたアルミのダストを指で触ってみる。
よく見てみるとキラキラと光る物質が…。
まさか?!と思い、ディスクを見てみると、一番下の画像の矢印部分、アルミ円周の部分の光の屈折が妙におかしい。
指でそこを触ってみると、なんとディスクが削れていたのである。
1mm未満ではあるが、パッドが触れている部分が見事に削れていた。
一ヶ月でここまで削れるということは通常はありえない。
この異様な汚れ方をしている、アルミに付着したダストの何割(あるいはほとんど?)かは、パッドではなく、ディスクの削りカスも含まれていると考えてもおかしくはない。
DIXCELのパッドの攻撃性は(私が購入した)スズキ純正のディスクに対しては凄まじいものがあった。

次に音。
二代目エスクードやグランドではブレーキの鳴きがよくする、という話を耳にするが、それはあくまでも純正での話で、私もその悩みに頭を抱えた一人である。
しかし、今回の組み合わせの鳴きは半端じゃなくすごかった。
走行中、急ブレーキとはいかなくても、ある程度強い踏み込みをしたときは鳴かないのだが、例えばかなり手前で前方の信号が赤だと判断でき、ゆっくりと踏み込んだとき、その音は止まる速度に反比例するように大きくなる。
その大きさというのは交差点の信号待ちをしていた歩行者が目を見開いてびっくりする程である。通常のブレーキの鳴きではびっくりすることはなく、むしろただの雑音程度にしか捉えないと思う。
この鳴きは低速で走る自宅アパートの駐車場でも発生する。
最適化されたマフラーはその口径の大きさとは裏腹に、純正に近い静けさであるが、代わりにブレーキの鳴きが極まりない近所迷惑になってしまった。

さすがにこれらを黙認するわけにはいかず、整備工に駆け込み、相談。
整備工もこの”非常事態”にパッドを純正に戻すことを薦めた。

そしてしばらくの間悩み、DIXCELのパッドに後ろ髪をひかれる思いだったが、取り付け2ヶ月でパッドを純正に戻した。
パッドを純正に戻した後のブレーキの効き具合は、DIXCELのパッドを純正に戻しただけでこんなにも変わるのか!と体感できた程、その能力は落ちてしまった。
まぁ、前後全て純正の時と比べるともちろん効きは良いのだが…。
副作用だったダストや音は見事に解消された。

あくまでも憶測になるが、ディスクもDIXCEL製であればこんなことはなかっただろうと思う。
このDIXCELのパッドと純正のディスクの相性はあまり好ましくない結果となったが、
「こういうこともあり得る」という経験ができたことは、今後のパーツ選びの知識を深めたという意味ではよかったと思う。


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